STEP1 現状を知る
伊勢湾は、湾口部が狭い閉鎖性の海域であり、外海との海水交換が行われにくい特徴があります。
このような海域を閉鎖性海域と呼び、国内では大小88海域あり、代表的な閉鎖性海域としては東京湾、伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海、有明海があります。
これらの閉鎖性海域の多くは背後の生活排水や工場排水から多量の汚濁負荷が蓄積されており海域の汚濁の原因となっています。
また、水の循環が悪いことで、長年、海底に汚濁物質が蓄積され、これらの汚濁物質が海水中に溶け出すことで水質が悪化する原因になっています。
このような海域の水質汚濁を改善するため、以下の対策が施行され、現在では水質は少しずつ改善されつつあります。

@大都市圏流域での閉鎖性海域に流入する河川水の水質改善及び工場排水の規制による流入負荷削減
A下水処理施設、集落排水施設、浄化槽などの生活排水処理施設の整備による流入負荷削減
B海底に蓄積された海底ヘドロの除去や覆砂、海底窪地の埋戻しなどによる底泥溶出負荷の削減

さらに、水辺(干潟、藻場)の再生により水質浄化効果とともに多様な生物が生息、生育する環境づくりを行う取組がなされており、これらの場所は人と水のふれあいの場ともなっています。 しかしながら、施策の実施状況は未だ十分とは言えず、現在も汚濁物質の滞留が原因と思われる赤潮・貧酸素水塊・青潮などが発生しています。
 赤潮
 青潮
出典:三重県環境生活部・水環境課
■赤潮・青潮について

出典:海上保安庁

赤潮・青潮の発生メカニズム

■赤潮・青潮の発生回数
赤潮は70年頃から大量発生が報告されており、近年では減少傾向となっています。
苦潮(青潮)も年に10回程度の発生だったのが近年では数回になっています。

出典:愛知県水産試験場「平成26年伊勢湾・三河湾の赤潮発生状況」より作成

■赤潮・青潮による被害状況


出典:伊勢湾・三河湾の赤潮・青潮発生状況(愛知県水産試験場 H14-H27)より作成